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新規事業を立ち上げ、開発から営業まで一人でこなす

キッチンカー事業部 部長|島根 力

PROFILE

■名前:島根 力
■部署:キッチンカー事業部 部長
■入社年:2019年中途入社
■出身大学:東京水産大学水産学部
■趣味:釣り

【新規事業を立ち上げ、開発から営業まで一人でこなす】現在コロナ禍で一大ブームを起こしているキッチンカー業界に、新たな旋風を巻き起こす”大型LEDビジョン付きキッチンカー”を開発。漁港でのアルバイト経験から、食で新規事業を立ち上げたいと数社でマネジメント経験を積み、ビジョンズで事業立ち上げを果たす。これまでの苦悩と、彼が次に狙うものとは。

Q1前職では何をされていましたか?

企業の事業再生・開発会社、被災地児童を対象とした海外ホームステイ支援活動、イベントのコンサルティング会社、組織マネジメントのコンサルティング会社を経験しました。
”将来、新規事業を立ち上げよう”と決めており、ビジネスを成功に導くにはマネジメントが核になると考えていました。
なのでマネジメントの知識や力をつけることができる企業を軸に転職先を選んできました。

商品やサービスがヒットして会社が大きくなると、まず直面する問題が組織作りなんです。せっかく良いものを作っているのに、組織が整備されていないと、会社も社員も成果を出すことができないんです。コンサルティングをしていて面白いことに、会社の規模関係なく、どの企業も悩みは一貫しているんですよね。
会社の目指すゴールと働く人々を同じ方向に導くために、評価基準や目標設定、管理者の配置、ルール・マニュアルの構築が必要になるんです。

現在キッチンカー事業部は僕一名で全て担当していますが、今後規模を拡大していく上で部署が増え、事業に関わる人数が増える予定です。
その時に部署のみんなが集中して成果を出せるような環境づくりを目指し、これまで学んだ経験を活かします。

Q2新規事業を立ち上げようと思ったきっかけを教えてください。

昔から魚や釣りが好きで、大学を卒業して漁師のアルバイトをしている時期がありました。
 
その当時、国内の水産業が抱える課題(漁獲量の低下・価格の下落・流通経路の多さによりコストの上昇で漁師が儲からない状況)を目の当たりにしたんです。
この課題を改善し、日本の漁港を活性化できるようなビジネスモデルを作りたい思っていました。
 
前職の会社で働きながら、新しい事業の企画を練っていました。
そして以前から縁があった岩野(弊社代表)と話す機会があったんです。
当時、住宅設備事業がメインだったビジョンズは、衣食住をテーマに事業を展開していくという転換期に差し掛かっており、岩野は「人の生活に欠かせない、食の分野でも日本を盛り上げたいんだ」と話していました。
そこで、日本の漁業の活性化をしたいという僕の想いと岩野の想いが合致し、事業化することになったんです。

Q3新規事業立ち上げまでの道のりを教えてください。

まず初めにフィッシュアンドチップスの専門店、「フィッシュとチップス」を立ち上げました。
日本特有の四季から織りなされる旬の魚や市場に流通していない珍しい魚など、”日本全国の厳選した食材”を使用し、本当に美味しい魚を手軽に色んな人に食べてもらいたいという想いからフィッシュアンドチップスにしました。
 
漁港や仲卸から直接仕入れることで、新鮮な魚を安く仕入れることができ、売る側・買う側の双方が利益を伸ばすビジネスモデルを作ることができました。様々なイベントに出店させていただき、その珍しさと味の良さから大好評でしたね。
 
当時、出店するためにキッチンカーをレンタルしたことがきっかけで、キッチンカー事業の可能性に出会ったんです。
コロナ前からキッチンカーの需要は年々高まっており、飲食提供だけのキッチンカーと何か差別化を図って、新しいサービスを生み出せないかと考えました。
 
そんな時に東京オリンピックのニュースを目にし、東京オリンピックによりエンタメ業界が活性化する事を見据え、エンタメ要素を兼ね備えた大型イベント向けのキッチンカー『エンタカー』の開発を目指しました。
 
※『エンタカー』とは・・・車体上部に大型LEDビジョン搭載を搭載したキッチンカーのこと

キッチンカーのレンタル業は存在していたものの、レンタカー業の事業許可や車体の特許を取得して運営している事業者はおらず、また大型LEDビジョンを搭載している車体もありませんでした。

キッチンカーを気軽にレンタルできる事により、出店者はわざわざ高額な車体を購入せずに、低コストでお試し出店ができる。そんな仕組みを作りたくてレンタルという形にしました。

また、イベント出店するには一般的にテントの手配や設営、看板の準備が必要となり、手間やコストがかかります。しかしエンタカーの場合、一台で全て完結するので、簡単にそして安く出店ができるんです。

これまでのキッチンカーの概念を崩し、更には新エンターテインメントツールとして、人々に楽しんでもらいたいという想いが新たな事業化に繋がりました。

Q4新規事業立ち上げで苦労したことはありますか?

今まで経験した事が無い事ばかりだったので、まず”レンタカー業とは?”から出発し、レンタカー業の申請手続きなど時間と労力を要しました。
また、車体製造に関しても、今までに存在しないものを造り出そうとしていたので、どこに何を取り付けるか?きちんと走行できるのか?を試して、分解しての繰り返しでした。
一人なので、企画・開発や手続き等の諸作業、運営、営業…と業務内容が幅広く、混乱する時もあります。
 
あと一番大きかったのが、コロナの流行ですね…
 
大型イベント向けにリリース予定だったのですが、コロナの影響で出店するはずだったイベントが次々と中止になってしまいました。
数ヶ月間稼働できない日々が続き、感染収束を待っていては一向にエンタカーはリリースできないと思い、ターゲットを変えたんです。
小規模イベントの企画やこれまで屋内で行っていたイベントを屋外で行える企画にし、”コロナ禍で密を避けながらエンタメを提供する”という企画を打ち出しました。
 
また、コロナの影響により都内の空き駐車場が増えていることを知り、借り手の無い駐車場など、デッドスペースとキッチンカーを組み合わせたマッチングサービスなどを新たに進めています。
大手パーキング企業様と提携予定なので、キッチンカーの出店場所の分母が大幅に増えますよ!
 
何が起こるかわからないのが新規事業立ち上げの面白さですね(笑)

Q5今後の展望を教えてください。

今後イベントに限らず、エンタカーを企業様のPRツールとして、商品の認知度拡大や販売促進にご活用いただきたいです。
大型LEDビジョンと映像を組み合わせることによって、目にとまりやすく、興味を引くことができるので、わざわざ会場を準備し行っていた新商品のお試しやテイスティングを道端で簡単に行うことができます。
まだまだ活用方法は未知数なので、弊社としては企業様と一緒に企画を練り、PRのお手伝いをしていきたいと考えています。
 
また、今後キッチンカーを貸し出した情報も活用し、新たなサービスに繋げていきます。
キッチンカーの売上は出店する商品だけでなく、出店場所によっても大きく左右するんです。
コロナ禍で流行りのキッチンカーを購入してみたけど、出店場所が見つからない方や出店できても集客がうまくいかず、赤字となり車体を手放してしまう方が増えています。
そこで私たちが蓄積する顧客の出店データ(売上・客層・費用対効果)と出店者のご希望を照らし合わせ、出店に最適な場所をご提案したり、更には集客のコンサルティングも行えるようにしていきます。
ただレンタルしていただくのではなく、キッチンカーできちんと収益を出していただき、利用して良かったと思っていただきたいんです。
 
今はまだ稼働台数が少ないですが、今後製造台数を増やし、更にはエンタカー事業をモデル化することで、全国どこでもレンタルできるようフランチャイズ展開も視野に入れて動いていきます。
キッチンカーと言えば『エンタカー』という存材になるべく、キッチンカーレンタル業の第一先駆者として、まだない新しいことに挑戦していきます。

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